ランナーの「みかた」

ランニング、マラソンに関する記事を書いていきます(仮)

【振り返り】チャレンジ富士五湖でサブ9達成②〜序盤〜

 ■スタート前

4時15分過ぎに整列が始める(15分から並ぶと言っていたが、数分遅かった)あまり前に陣取るを周りのスピードに惑わされるため、先頭から10mぐらいに位置づける。そうすると、たまたま知り合いのSさんが隣になる。Sさんは、今シーズ最後の板橋シティで、3時間01分 を出したスピードランナー。年間グランドスラムを狙っていたのは知っていたのだが、「今年のウルトラはこのチャレ富士が最初で最後とのこと」。「持ちタイム的にサブ10は行けると思うので、今回のポイントは気温ですかね」といった会話をした後で、恒例のスタート前の写真撮影。そしたら、「苅谷さん、写してあげますよ」と有り難い言葉。スタートラインに対して、逆向きになったので、妙にランナーの目線が気になり、若干引きつった顔でパチリ。

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さて、スタート前にやるべきことはやったので、後はレースに集中するのみ。ウルトラ対策は取ってきたので、気をつける(攻略すべき)は暑さで、むしろ心の中では「暑くなれ!!」と強く願っていた。気づくと、ウルトラマラソン恒例のカウントダウンが始まり、レースプロデューサーの坂本さんの激励を言葉をもらいながらスタート!

 

*さっくんは、同じランニングチームに所属するサブエガ(2時間50分切り)のランナーです。

 

■スタート
昨年は118キロだったので4時スタートで、今年は100kmで4時30分スタート。この30分の違いで明らかに明るい。ただ、日中の気温は高くなると言われていたため、朝から気温が高いと思っていたが、思ったより寒い印象。仕方なく、アームウォーマーをしてスタートする。暑さを感じる前に下げて、ドロップバックで荷物として預ける作戦。序盤は寒さの影響もあり身体の動きはイマイチだが、ただ序盤は抑え気味でスタートしたかったので、むしろ大歓迎な感じ。2キロの手前に、Aさんに追いつき、「頑張ろう!」と一言声をかけて前に出る。ここからはしばらく知り合いに会うことはないだろうと思い走っていると、3キロ過ぎの信号待ちの所で一緒に試走をしたEさんから声をかけられる。
 
序盤の下り坂が3キロぐらい続く。結構大事なエリア。朝一番で身体は動かない、更には下り坂なため、気をつけないとスピードに乗ってしまう。事前のイメージはここで、元々設定していた基本ペース4’45に身体を馴染ませたいと思っていた。が、前を走る女性がゼッケンをつけず、計測タグをつけずに走っていることが妙に気になり、ストレスを感じて、「このまま後ろを走るのは集中力を削がれる」と思い、サクッと抜こうと思うが、相手もスピードに乗っているため、意外と抜くのに手間取る。仕方ないと思い、少し力を入れて抜いたら、4’12を計測。「脚の無駄遣いだし、相変わらずだなぁ〜」と思いながら、「まぁー、しゃない」と思って前に進む。
 
しばらくすると第2エイド(看護学校前)の付近で、前に所属するランニングチーム(ウルプロ)のウェアを着た人が見えてきた。ここでちょっと疑問が生じる。自分の中で前にいるのは恐らく4人。118キロ組が2人(FさんとKさん)で、100キロ組は2人(さっくんと新澤さん)。「こんな速いタイミングで追いつくのは誰だろう?」と。さっくんは、僕より速いペースで走り、新澤さんは同じようなペースで走っているはずなので、こんなに速く追いつくことはないはずなのなぁ〜にと思い、どんどん近づいていくと、結果、新澤さんであった。正直、この時点では、「新澤さん、ペースを押さえているのかな??」ぐらいの認識。自分の中で速く走っているつもりはなく、むしろマイペースで走れている感覚だったので、信号のタイミングで追いつき、山中湖に向かう細い歩道で、新澤さんに「先に行きまーす!」と声をかけて、前に出る。が、しばらくすると、さっくんの後ろ姿が見えてくる。あれれ、想定を全く違う展開。新澤さんは40キロまでに追いつけば良いと考えていて、さっくんについては後半の精進湖辺りを想定していたので、こんなに早い段階に落ち着くことが不思議。ただ、事前に「風邪をひいて体調がイマイチ」ということを聞いていたので、その影響があるのかなぁ〜と位置づける。ここから、第15エイドの野鳥の森公園まで(63キロ)までの長い小競り合いが始まる。今回のように同じ大会で知り合いと長い時間一緒に走った経験がないため、「どうしたら良いのか?」と若干の戸惑いを感じる。ただ、走り以外に頭を使いたくなかったので、しばらくはさっくんとの距離を置いて走ることを選択するが、さっくんのペースが安定しないこともあり、時折前に出ることもあり、追い抜き、追い越されてが山中湖まで繰り返される。途中、ふと信号への意識が消えてしまい、赤信号でつかまった。多分、少しペースをアップすれば、つかまらずに済んだだけに悔やまれる。ふと隣をみると、後ろにいたさっくんが!お互い同じことを考えていたようで、「この信号は行けたなぁ〜、お互いやっちゃいましたね!」と会話を交わす。こういう瞬間は楽しく感じた。
 
しばらくすると、118キロ組の最後尾がポツポツ見えてくるようになる。ここで始めて気が付く!「そうか、100キロ組は30分前にスタートした118キロ組とのおいかけっこなんだ!」と。知り合い2名は追いかけるを分かっていたのに、それが118キロ組全員が対象だとは気づかない馬鹿ぶりを発揮。118キロ組は約1000人だったと記憶しているので、「精進湖を過ぎた先の分岐点迄に何名抜けるか楽しもう!と急遽イベント化を考える。更には、最近は自力が上がったせいか、単独走で走ることが増えて、寂しい想いで走っていたので、こんなに前に人がいることが嬉しくて仕方なくなる。妙にテンションがあがり、チャレ富士のウルトラマラソンを更に楽しみ出すことになった。
 
去年、118キロを走り、この距離の辛さを自分なりに知っているので、本当に多くの人に完走してほしいという気持ちから、追い抜く時に「ファイトでーす」「頑張りましょう」と声をかけて抜くことにした。少しでも相手のパワーにつながればと思って。
 
試走では長いと感じた山中湖への道が終わりを告げて、大きな山中湖が見えてきた。エイドで水を取るぐらいで、ひたすら前に進む。前日に、ケッズスポーツの土屋さんに「股関節を滑らかにしてください」と希望を出して、しっかりとケアしてもらったが良い影響を与えている印象。普段より少ないパワーで前に進めている感覚が続く。「土屋さん、ありがとうございます!」と思いながら、118km組のボリュームゾーンが近づいてきた。ここで、一人一人に声をかけるのが現実的ではなくなり、一旦ストップする。
 
ここで、ふと疑問が生じる。それはトイレ問題。事前に「ここのトイレに行こう」と決めていたのだが、その前提には、118キロ組が入っていなかった。つまりは、これからボリュームゾーンに入っていくとなると、トイレの待ち時間でロスする可能性が生じるということ。正直、山中湖の入口付近にはトイレが沢山あるのは知っているので、行く決めていたトイレを選択した際、そこでの待ちが生じていたとすると無駄なロスでしかない。であれば、「多少トイレに行きたい気持ちが少ないタイミングだとしても、早めに手を打つのが良いのでは?」と考える。結果、第1関門付近のトイレで、用を足すことで待ち時間ゼロで終える。が、当たり前だが、トイレで40秒ロスするので一緒に走っていた100キロ組には結構な差を付けられる。そして、周りを見ても、ゼッケンは118キロ組ばかりで、前にどれぐらいの100キロ組がいるのか検討もつかない。で、周りをみても100キロ組はあまり居なそうだが、ここで無駄に思考を使うのは避けたく、「前に100名いることにしよう」と仮置きすることにした。これから、1人でも抜けば、「残り99人」と数を減らせていければ楽しいかなと。後から気づいたが、走りながら応援ナビで調べるという荒技があった。
 
山中湖に行くまで小競り合いをしていた、さっくんはこの頃前に行っていて、見えない位置に。「トイレに行ったのは悔やまれるが、自ら選択したこと。とはいえ、元々設定していた展開に戻っただけ」と言い聞かせて、夜が明けて、絶景の山中湖の畔を楽しむことにした。昨年は走ることに精一杯であったが、今年は前日同様に雲一つない快晴の中での大会となり、更には富士山にも雲がかかっていない、まさに絶景。特に、山中湖に移る逆さ富士は最高であった。あの景色を写真におさめたいと思いながらも、レースの方だ大事と言い聞かせる。
 
第5エイドで、水を飲んでいる時に後ろから身体を叩かれる。ビックリして、後ろを振り返ると、さっくんであった。「えー、いつ追い抜いた?」という疑問が頭の中を駆け巡りが、「トイレに行っていて・・・」とのこと。いつものさっくんとは明らかなに様子が違い、体調不良は明らかで「大丈夫かなぁ〜」と思いながらも、「先に行きますね!」と言って、前に進むことを選択。個人的には、ここでさっくんとの小競り合いは一段落させた。逆にいえば、自らのペースが落ちない限りは追いつけない可能性が高いだろう、と思った。が、それは後に大きな間違いであることに気づく。さっくんのパワーを侮っていた。
 
さっくんの小競り合いが一段落して、改めてウルトラマラソンの魅力を堪能していると、前にウルプロウェアが見えてくる。走り方をみると、Fさんである。これも計算と大きく違うぞ!118キロ組と110キロ組の時間差は30分。つまり、1キロ1分の差を詰めたとしても、30分かかる計算となる。Fさんはフルを3時間20分ぐらいで走るランナーなので、事前の想定では30キロ〜40キロで追い抜ければ十分と思っていた。それが、25キロ地点で追いついてしまったわけだ。「Fさん、お先〜!」と言って追い抜こうとすると、Fさんが驚きの顔で「もう、追いついたんですか!」と。「そうなんだよ。思ったより全然速くてさ。自分でも驚いているところ。お互い頑張ろう!」と声をかけて、前に進む。
 
山中湖を過ぎて、右折するところで、知り合いの118キロ組のSさんを発見。「もう追いついたの?速いね!」という言葉をもらい、「頑張りましょう!」と言葉を交わして、山中湖の畔から一般道の道に入る。ここまであまりに順調で進んでいて、エイドの水やスポーツドリンクしか補充せずに、30キロを走っていたので、「ジェル一つぐらいでも野でおくか!」と思い、持参していたアスリチューンのオレンジを摂取。グレープ味は甘ったるさがあるが、オレンジ味はいつ飲んでも美味しく感じる。
 
信号で立ち止まった時にSさんと話していたら、後ろからさっくんが現れる。「マジか!相変わらずタフだなぁ!!」と一緒に走っていて改めて感じた。会話の流れの中で、「後100名を追い変えてるんですよ」と話していると、横からさっくんが「えーー、100名もいるの??」という突っ込みが入る。冷静に考えれば、サブ9を超えるペースで走っているので、100名はあり得ないわけで、多く見積もっても30〜40名ぐらいかなぁと思い出す。この信号で、さっくんに抜かれて、久々に追いかける展開になる。
 
山中湖からの戻る上り坂で前を走るさっくんがペースダウン。「今日はペースが落ち着かずに走っているなぁ〜」と思いながら、前に出て走っていると、目の前に信号が。更には、ちょうど良いタイミングで信号が変わりそうだったので、本気でダッシュ。何とか信号を利用して、さっくんとの差を付けることに成功。勝負しているつもりはなかったが、こういう展開は結構面白い。山中湖の帰り道にある鉄の網状の上を走り、「相変わらず、走りづらい場所であるが、これを過ぎると山中湖エリアは終了で、北麓公園に戻る道に入る」とスイッチを入れ直す。
 
第8エイド(34.1km)を過ぎて、いよいよ上り坂スタート。先程、自らが下った道を登っていくので文句は言えない。元々、上り坂も下り坂も得意ではなく、登り坂では腰が落ちる傾向があるのは認識しているので、ここでは腰が落ちないように注意して走ることに。更には、上り坂を走っていると、ふくらはぎに一気に乳酸が溜まる感覚があり、このまま攣る可能性があるかもと感じ出す。そのため、想定より遅いペースで坂を登ることにした。
 
更には前半戦の一番のポイントといえる、北麓公園に戻る上り坂に入る。入る直前に、目の前を71キロ組が通り過ぎていき、前日夜に一緒に宿泊したキャサリン(男性)が目の前を通過する。一瞬の出来事であったが、「キャサリン!」と声をかけるが、相手が気づいたかどうか微妙な反応であった。ここから、坂を登ることになるが、ここは「積極的に歩くと決めていたエリア」の1つ。そのため、競歩のように骨盤をグイグイ回しながら、坂を登ることに。昨年はここで無駄に走って、随分と体力と脚を消耗した記憶があったが、今回はウォーキングを効果的に取り入れることで、むしろ呼吸も戻り、溜まっていた乳酸も少し緩和された様子。途中で、同じ100キロ組に抜かれることがあったが、焦ることなく自ら決めたことを貫けたのは良い傾向。
 
とはいえ、最後の坂で脚を使ったことは事実で、ふくらはぎにも乳酸がたまっていると感じため、第9エイドでは、電解質パウダーをエイドの水に溶かして摂取。フルでは飲みづらかったが、ウルトラでは走るスピードがゆっくりな分、手でかき混ぜることが出来て、初めて上手く飲むことができた。この日の電解質パウダーの効きは非常に良く、ふくらはぎの攣る感じは一気に無くなった。エイドで少し時間を使っていると、後ろから、さっくんが飛び込んできた。「流石に追いついてくるよね〜!」というのが素直な感想。
 
「坂で大分苦戦してそうでしたけど、大丈夫でした?」という質問を受けて、「あそこは事前に歩くと決めていた場所なんですよ」と会話をして、小競り合い 第2ラウンドがスタート。
 
今日はここまで。