ランナーの「みかた」

ランニング、マラソンに関する記事を書いていきます(仮)

【振り返り】ゆめのしま 6時間走は大撃沈でした

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2日(土)になりますが、24時間グリーンチャリティリレーマラソンin 東京ゆめのしまの6時間の個人の部(以下、ゆめのしま 6時間走)に出場してきました。
 
このレースは24日(日)に出場するサロマ湖ウルトラマラソンに向けた最終試験という位置づけにしていたため、事前準備やウェア・補給物等を本番仕様でのぞんだのですが、見事に撃沈する結果となりました・・・・
 
結果をお伝えすると、6時間のうち、走ることが出来たのは2時間20分あまりで、40分ぐらい何とか続けることは出来ないものかと、悪あがきをしたのですが、一度切れたスイッチは全く戻る気配はなく、3時間過ぎた時にギブアップ宣言をしました。6時間の内、走ったのはわずか半分の3時間強。我ながらビックリの結果です。
 

 
過去を振り返ると、2ヶ月に1回ぐらい、このような想定から大きくかけ離れた凡走してしまう日が訪れているように思います。最近では、チャレンジ富士五湖の試走にいった3月25日が、この日に当たります。
 

 
なお、今回のゆめのしまの6時間走に向けた事前のメモを、facebooに残しているので、興味のある方は、こちらをご覧ください。備忘録で書いたようなことを想定しながら、走ろうと思っていたのですが、今回は想定以上にうまく行かなかったです。力不足は当然ですが、初の時間走&グルグル走ということで想定できる範囲が狭かったことが結果に大きく影響しました。
 
■事前メモ

 
今回の経験をうまく昇華できれば、ステキな未来が待っていると信じて、振り返って参りましょう。
 
■距離入口で時間を求めて走る(以下、距離走)のと、時間入口で距離を求めて走る(以下、時間走)のは別競技
 
今回、大きく実感したことは、「42.195kmを2時間52分で走った経験があるからと言って、2時間52分で42.195kmは走れない」もしくは、「100kmを8時間57分で走った経験があるからと言って、8時間57分で100kmは走れない」ということです。この考え方の変換は経験がないとと中々できず、過去に長距離の時間走をしている人は自然と変換しているのかもと思いました。正直、距離走と時間走の違いは、野球で言うところのショートとセカンドぐらいの違いで、ロングディスタンスという競技を別の角度から見ているぐらいで考えていました。が、終わった後の今は、距離走と時間走において、アメフトとラグビー、または、サッカーと野球ぐらい違うように感じています。いや、本当はもっと違うのかも。フルマラソンからウルトラマラソンに時間をかけて変換して行ったように、距離走から時間走への変換は初めての経験でもあるので、時間がかかるのは当然で、難易度の高い取り組みな気がしています。
 
 
■早朝から段階的に暑くなるレースではなく、いきなり暑い日中から走る経験が無し
 
最近は、チャレンジ富士五湖で100km、春日部大凧マラソンでハーフと暑い日で良い結果を出していたので、「暑さは意外と大丈夫になってきたかも?」と思っていたのですが、大きな勘違いでした。やっぱり、暑さは大の苦手です。更には、ゆめのしま 6時間走は13時スタートのため、既に気温は高く、ゴールする19時までひたすら暑い時間が続きます。普段での練習においても、6時間を連続して走ることはないですし、更にはこの暑い時間なんて短い時間だけでも走るのがやっとです。過去のウルトラマラソンにおいては、早朝から徐々に暑くなっていくため、暑さに対して身体が少しずつ順応していくと思うのですが、この日はお風呂で言えば、いきなり熱湯の中に入れられたようなもの。その熱湯の中で身体を順応していく必要があるわけですが、そんなことを事前に想定していないため、サロマを意識したキロ4’35〜40ぐらいで走っているわけですから、正直オーバーペースとしか言いようがありません。
 
 
■2つの目的を設定したことは欲張り過ぎて、更には欲にまみれていた
 
ゆめのしま 6時間走は、①サロマに向けた最終試験、②11月の24時間走に向けた第一歩という、2つの目的を兼ねたレースにしてしまったことで、両方を達成しようとしたのは大きな間違いでした。本来なら、サロマに向けた最終調整だけで良いところを、正直欲張りました。24時間走にエントリーし、年内に走れる時間走のレースが数多くないことから、正直焦りがありました。他には「同時に達成できたら、カッコいいかも〜?」というしょうも無い欲もありました。こんな欲張りで、欲まみれな状態では、そもそも集中して走ることができるわけもなく、ある意味、走り出す前から、今回のような結果は見えていたのかも知れません。
 
 
■目先の時計に気を取られ過ぎて、頭の中が数字と雑念だらけ
 
初めての時間走で気づいたのは、ゴールが無いということです。普段のレースは前に進めば必ずゴールがあり、前に進めば必ずゴールまでの距離が必ず縮まります。しかし、時間走は、走る時間と走るコースが与えられているだけで、ゴールは決められていません。1周をカウントする場所は決まっていますが、ここはあくまでカウントする場所だけの話です。事前に頭では分かっていたのですが、いざ走り出してみると、結構頭が混乱し出して、出口のない迷路をひたすら走っている気分になりました。「何かすることないかな〜」と思い、思いついたのが「1周のラップを合わせること」です。キロ4’35と思い、毎周ごとに時計を見て微調整をして楽しんでいたのですが、短い距離においては、この微調整は楽しいのですが、長い距離には全く向きません。特に、段々とペースが落ちてくると、この数字合わせがマイナスに作用してくることになりました。今回の毎周、時計を見る取り組みは時間走で培ってきた「決めた距離だけで時計を見て、後はレースに集中する」という勝ちパターンを自ら放棄することにつながりました。
 
 
■周回走だと、身体のダメージが違う
 
ゆめのしまのコース(1周1.25キロ)は、結構なヘアピンカーブが影響していると思いますが、普段のウルトラマラソンに比べて、脚が痛くなるのが、異常に早かったです。普段のマラソンコースは、まっすぐ走るか、上下に走ることに多くの時間を割きますが、ゆめのしまのコースは回る(左右のバランスを変える)ことに時間を割くことになるため、個人的には脹脛へのダメージが残りました。24時間走が行われる神宮外苑の地面は「若干斜めになっている」という話を実際に走ったランナーから聞きましたが、普段の短い距離ではそこまで気にならないことも、24時間走る続けると身体への影響は計り知れないのでしょう。
 
 
■土曜日のレースは平日疲れが残っている
 
当たり前のことですが、完全に抜けていた観点です。普段の大会やレースは、日曜日に行われることがほとんどです。日曜日が大会だとすると、土曜日は軽めの練習か休足日・移動日になることが多いと思います。しかし、今回は久々の土曜日のレースでした。たった1日の差ですが、身体をゆっくり休める時間が少ない分、平日の仕事疲れは当日のコンディションに少なからず影響していたように思います。土曜日にレースに出る場合には、平日の仕事疲れが残っている前提でコンディションを作っていく必要がありますね。
 
 
■時間走は自らルールを決めないといけない
 
距離走でいえば、進んだ先に何キロごとにエイドがあるわけですが、時間走ではグルグルするため、常に同じ場所にエイドがあります。今回、大きな誤算だったのは、距離走でいえば、あの暑さですと、被り水が用意されていると思うのですが、今回はゆめのしまという会場のためか、エイドに被り水が用意されていません。では、被れるような大量の水をどうやって入手するかというと、コースを外れて、水道のところまで行かなくてはなりません。距離走で走ってきた人間からすると、コースを外れるというルールを自らに課すことが結構抵抗がありまして。今回で言えば、1周回れば水道のある場所にやってくるので、あの暑さを考えると、2周に1回ぐらいのペースで水を被らないといけなかったように思います。私は、序盤からあまり暑さを感じずに、「調子良いかも〜」とのんきに走っていたので、水を被り始めたのも、2時間を経過したタイミングから・・・普段のウルトラマラソンではスタートから2時間で水を被ることなんて過去にないので、水を被る対応が完全に後手に回りました。
 
 
こんな感じで、うまく行かない時にはうまく行かない原因が必ずあるわけで、時間が経過すると時間走という初めての取り組みだった分、別角度の理由・原因が出てくるように思います。では、最後に今回のゆめのしま 6時間走におけるまとめを、備忘録として記しておきます。
 
 
■備忘録
・一旦、時間走については頭から完全に外して、24日(日)のサロマ湖ウルトラマラソンに集中する
・サロマの最終試験という位置づけでレースに出るのなら、距離走である「柴又60km」か「奥武蔵78km」が正しい選択だったと思う
・今回のこの撃沈自体はショックであるが、そこまで気にする必要もない。大事なのは、この経験から何を学び、次に何を活かしていくか
・改めて、自らの得意分野や勝ちパターンで勝負できるように、プランを立てて、コンディションを整えて、サロマの本番を迎えること
・残り時間は限られていて分、ここで焦って無理なトレーニングをするのは逆効果。今までやってきたことを信じられるかどうかは、自らの度量にかかっている。
・今振り返ってみると、気の緩みや慢心する気持ちがあったのは否定できない。今、気がつけたことに意味がある。今一度、基本に立ち返る時。
 
今日は、ここまでー。

【振り返り】チャレンジ富士五湖でサブ9達成③〜中盤〜

■過去記事を読んでいない方は、こちらからどうぞ

 

北麓公園を過ぎたところからの約3キロの下り坂。40キロを走っての下り坂なので、慎重に下りたい気持ちがあるものの、身体が動く時間になって来ているので、自然とスピードに乗っていく。

 
快適なペースで下っていたら、横から颯爽と抜いていくランナーがいた。またしても、さっくんであった。
 
自分のそこそこのスピードで走っているのだが、どんどん差がついていく。恐らく、キロ4を切るペースで走っている模様。ここで、今日一番の距離が開き、姿が見えないぐらいまで差が付くことになった。「差を詰めたい」という気持ちはあるものの、「そもそもの計画通りに戻っただけ」という気持ちが打ち勝ち、ここはマイペースで進むことを選択する。
 
マイペースで走っていると、またゼッケン無しの計測チップ無しのランナーを発見する(この日、合計10名は発見した気がする)余計はストレスをかけるのは避けたく、追い抜いた瞬間、声をかけられた(以降、Aさん)。声をかける・かけられることは、ウルトラマラソンでは良くあることだが「下り坂でか!」というのが正直な気持ちだった。
 
Aさん:今って、どれぐらいのペースで走っているんですか?
私:(マジか!それも分からずに走っているの?)多分、8時間30分〜9時間切りのペースだと思いますよ。
Aさん:私、サブ10を狙っているんです。
私:このペースなら、余裕で達成できると思いますよ。
Aさん:何時間を目指しているんですか?
私:今ところは、9時間切りですね。お互い頑張りましょう。
 
ここで引き離したかったが、更に・・・
 
Aさん:(どんあ文脈で話が展開したか忘れたが)僕、ランナーの中では身体が大きい方で、身体への負担が多いんですよ。
私:(何の話だろう?真横にいるからあまり姿が見えない中)そうですね。確かにランナーにしては大きな身体ですね。
Aさん:ただ、あなたも、ランナーにしては、太めの身体ですね!
私:(うるさいわー!このタイミングで何故、この話?こちらは下り坂のさばきに集中したいのに・・)そうなんですよ!自分でも自覚してます!先に行きまーす。
 
このタイミングで、この話が出てきた意味は未だに不明であるが、個人的には「サロマに向けて、もう少し身体を絞った方が良い」ということにした。
 
約15分の下り坂を終えて、ステラシアターの第10エイドの到着。ちょうど、さっくんがエイドが出て行く後ろ姿みえた。思ったより差は無いらしい。このエイドは、帰ってくる時には実質最後のエイドになる場所。無事に戻ってこれることを願いながら、前に進む。ここからは風景が一変して、大きな通りの歩道を走ることになる。程よい下り坂で走りやすいが、大きな通りなだけに信号の待ち時間が他に比べると長め。信号を見ながら、走ることが重要で、いかに「信号につかまった感を作らないか」がポイント。
 
ちょうど信号が赤に変わるタイミングで、信号まで進むと、そこにはさっくんが待っていた。結構な差が信号一つで詰まってしまった。これも、チャレ富士の大きな特徴といえるが、「お気の毒」と「何か申し訳ない」気持ちに駆られる。信号待ちのタイミングで、前を知り合いと一緒になったらしく、談笑中。来ている人を見ると、ポポロACの方。この後に「前にポポロACの3人いる(?)」という情報を得たので、「100人を抜いていく」という目標から、「前を走るポポロの3人(三羽ガラス)を追いかける」目標に切り替える。
 
この辺りで、同じランニングクラブに所属すSさんを発見。今回はわざわざカメラマンとして応援に来てくださる話を聞いていたので、「どこにいるかなぁ〜」と朝からウォーリーを探せの気分でキョロキョロしていたが、分かりやすくチームのウェアを着てくださっていた。前を走るランナーと被るながらも、ピースサインを写真を撮ってもらい、一言御礼を言って、前に進む。
 
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河口湖を抜けていくと、第11エイド。ここは歩道から外れた場所にエイドがあるため、本来であればスルーするエイドのはずが、今年は走るコースが変更されていて、スルーできない。「コース変更は事前に情報共有あったかなぁ〜」と思いつつも、少し前を走るさっくんも若干戸惑っている様子(「このまままっすぐ行かせろ」とアピールしているが、「スタッフは下を通っていけ!」と言っている模様)さっくんも仕方なく、下を通るルートに向かう。
 
気温が上がりはじめて、若干日差しの強さを感じ始めたため、このエイドで初めて頭に水を被る。眼鏡を外したり、靴にかからないように水を被ったりとゆっくりやっていたら、一気にさっくんとの差は広がった。
 
河口湖の行きのルートは富士山が絶景で気持ち良く走ることができた。この辺りは、3週間前に試走したばかりなので、頭の中にコースが入っている場所。ドロップバックのある足和田出張所までは比較的下り基調で、ペースを作りやすい箇所。ここで、予定していた公衆のトイレに寄るが、あまり水分が出ず(単にトイレに入っただけ・・・)この頃になると周りにランナーは、ほとんどおらず、試走同様に単独走が始まる。日差しが強くなってきているが、暑さそのものは感じず、むしろ湿気がない分、風が気持ち良く感じるぐらいであった。第12エイドの手前で、さっくんを抜いてからは、久々に前に出て、リズム良く走っていた(キロ4’30-4’40)
 
河口湖を過ぎると、ついにドロップバックエリアの足和田出張所が見えてきた。昨年ここに到着した時には、「もう走れない。走りたくない」と思ったが、今年は「まだまだ元気!残り半分弱」という気力十分に到着することができた。しかし、いざ脚を止めてみると、体力はそこそこ消耗しており、身体は水を被りたい気持ちをアピールしてくる。昨年は、このエイドで17分も過ごしてしまったので、今年はこの時間をいかに短縮するかが大きなポイントになると思っていたので、一つずつ必要なタスクをこなすことに集中することにした。①水を被る、②OS-1ゼリーを摂取、③用意していたモルテン(500ml)を飲む、④ジェルなどの補給物のピックアップを順々にこなす中で、後ろから颯爽とドロップバックエリアを飛び出していく黄色のウェアを発見!まさに、盟友・さっくん!「えーーー!ちんたらしていたつもりは無いのに。マジかぁ、後ろに居たのに、先に行くかー!足和田出張所であまり休憩してなさそうだけど、大丈夫??」と思いながらも、気持ちは焦り出す。まず、③モルテンの500mlを飲むが結構苦しいが、半ば強引に胃に注入する。
 
ここで、焦りでミスを2つ犯す。①朝に付けていたアームウォーマーを預け忘れる、②補給物のピックアップをし忘れる、特に②は致命的なミス。ジェルは全然使っていなかったので気にならなかったが、ここからの暑さとの戦いを考えると、カフェイン入りのオルガニックジェルと電解質パウダーは追加できなかったので、既にある手持ちのアイテムで残り45キロをやりくりせざるを得なくなる。足和田出張所を出た後にすぐに気づいたが、戻る勇気がなく、「仕方ない。あるものを対応しよう」と気持ちを切り替えるが、このレースの中で初めて「地味に結構やばいかも〜」という不安な気持ちが心の中で渦めく。
 
足和田出張所を出た後は、急な登り坂。ここも、北麓公園に戻る登り坂同様に、歩くことを決めていたエリア。歩きながら、気持ちと呼吸を落ち着かせて、上りが落ち着きだしたら再スタート。
 
この第13エイド(足和田出張所)→第15エイド(野鳥の森公園)までは、地味なアップダウンが繰り返されて、結構苦しかったエリア。記憶が大分曖昧だが、とにかく各エイドごとに水をジャブジャブ被らないとやっていけなくなっており、「靴が濡れて嫌だ」「眼鏡が濡れて、水滴な気になる」とか言っていられなくなって来たところ。むしろ生命危機のためには、「水を被らない」といけないと思うぐらいであった。ただ、熱中症になるような暑さではなかった。身体の芯が暑いというより、身体の表面が熱を発していたと思う(この時点で、さっくんの前にいたか、後ろにいたか不明。多分、後ろにいたと思う)
 
第15エイドの野鳥の森公園に到着。ここは、吉田うどんやフルーツ(レーズンやオレンジ)がある有名なエイド。更には、精進湖に向かう人と精進湖から戻ってくる人たちが合流するエイドでもあるので、時間帯によってはごった返すエイドでもある。ここでは、水を被った後にオレンジ3つを摂っている時に、前にいたさっくんと顔を合わせる。何故かその時の顔が妙に切なく、苦しげで「(やっぱり、体調が優れないために)もしかしてここで止めちゃう?」と直感で感じた。正直、これまで50キロ近く一緒に走っていて、調子が良くないのは明らかで、翌週にはUTMFを走ることも知っていたので「チャレ富士を無理に走るのはどうだろうか」と思うこともあった(余計なお節介かも知れないが)とはいえ、ランナーとしては、「このまま一緒に走りたい」気持ちもありながらも、盟友としては「無理をしてほしくない」という気持ちもあるため、どう声をかけたら良いのか分からず。ただ、余計なことを言うのも失礼な気したので、「先に行きますね!」と一言だけ声をかけて、4つ目の湖である精進湖に向けて再スタート!
 
この野鳥の森公園のエイドで、さっくんとの小競り合いは終わりとなり、後は前を走るポポロの人たちを追うことにした。そして、自らの走りをして、目標とする9時間切りを目指すことに気持ちを切り替えた。

【振り返り】チャレンジ富士五湖でサブ9達成②〜序盤〜

 ■スタート前

4時15分過ぎに整列が始める(15分から並ぶと言っていたが、数分遅かった)あまり前に陣取るを周りのスピードに惑わされるため、先頭から10mぐらいに位置づける。そうすると、たまたま知り合いのSさんが隣になる。Sさんは、今シーズ最後の板橋シティで、3時間01分 を出したスピードランナー。年間グランドスラムを狙っていたのは知っていたのだが、「今年のウルトラはこのチャレ富士が最初で最後とのこと」。「持ちタイム的にサブ10は行けると思うので、今回のポイントは気温ですかね」といった会話をした後で、恒例のスタート前の写真撮影。そしたら、「苅谷さん、写してあげますよ」と有り難い言葉。スタートラインに対して、逆向きになったので、妙にランナーの目線が気になり、若干引きつった顔でパチリ。

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さて、スタート前にやるべきことはやったので、後はレースに集中するのみ。ウルトラ対策は取ってきたので、気をつける(攻略すべき)は暑さで、むしろ心の中では「暑くなれ!!」と強く願っていた。気づくと、ウルトラマラソン恒例のカウントダウンが始まり、レースプロデューサーの坂本さんの激励を言葉をもらいながらスタート!

 

*さっくんは、同じランニングチームに所属するサブエガ(2時間50分切り)のランナーです。

 

■スタート
昨年は118キロだったので4時スタートで、今年は100kmで4時30分スタート。この30分の違いで明らかに明るい。ただ、日中の気温は高くなると言われていたため、朝から気温が高いと思っていたが、思ったより寒い印象。仕方なく、アームウォーマーをしてスタートする。暑さを感じる前に下げて、ドロップバックで荷物として預ける作戦。序盤は寒さの影響もあり身体の動きはイマイチだが、ただ序盤は抑え気味でスタートしたかったので、むしろ大歓迎な感じ。2キロの手前に、Aさんに追いつき、「頑張ろう!」と一言声をかけて前に出る。ここからはしばらく知り合いに会うことはないだろうと思い走っていると、3キロ過ぎの信号待ちの所で一緒に試走をしたEさんから声をかけられる。
 
序盤の下り坂が3キロぐらい続く。結構大事なエリア。朝一番で身体は動かない、更には下り坂なため、気をつけないとスピードに乗ってしまう。事前のイメージはここで、元々設定していた基本ペース4’45に身体を馴染ませたいと思っていた。が、前を走る女性がゼッケンをつけず、計測タグをつけずに走っていることが妙に気になり、ストレスを感じて、「このまま後ろを走るのは集中力を削がれる」と思い、サクッと抜こうと思うが、相手もスピードに乗っているため、意外と抜くのに手間取る。仕方ないと思い、少し力を入れて抜いたら、4’12を計測。「脚の無駄遣いだし、相変わらずだなぁ〜」と思いながら、「まぁー、しゃない」と思って前に進む。
 
しばらくすると第2エイド(看護学校前)の付近で、前に所属するランニングチーム(ウルプロ)のウェアを着た人が見えてきた。ここでちょっと疑問が生じる。自分の中で前にいるのは恐らく4人。118キロ組が2人(FさんとKさん)で、100キロ組は2人(さっくんと新澤さん)。「こんな速いタイミングで追いつくのは誰だろう?」と。さっくんは、僕より速いペースで走り、新澤さんは同じようなペースで走っているはずなので、こんなに速く追いつくことはないはずなのなぁ〜にと思い、どんどん近づいていくと、結果、新澤さんであった。正直、この時点では、「新澤さん、ペースを押さえているのかな??」ぐらいの認識。自分の中で速く走っているつもりはなく、むしろマイペースで走れている感覚だったので、信号のタイミングで追いつき、山中湖に向かう細い歩道で、新澤さんに「先に行きまーす!」と声をかけて、前に出る。が、しばらくすると、さっくんの後ろ姿が見えてくる。あれれ、想定を全く違う展開。新澤さんは40キロまでに追いつけば良いと考えていて、さっくんについては後半の精進湖辺りを想定していたので、こんなに早い段階に落ち着くことが不思議。ただ、事前に「風邪をひいて体調がイマイチ」ということを聞いていたので、その影響があるのかなぁ〜と位置づける。ここから、第15エイドの野鳥の森公園まで(63キロ)までの長い小競り合いが始まる。今回のように同じ大会で知り合いと長い時間一緒に走った経験がないため、「どうしたら良いのか?」と若干の戸惑いを感じる。ただ、走り以外に頭を使いたくなかったので、しばらくはさっくんとの距離を置いて走ることを選択するが、さっくんのペースが安定しないこともあり、時折前に出ることもあり、追い抜き、追い越されてが山中湖まで繰り返される。途中、ふと信号への意識が消えてしまい、赤信号でつかまった。多分、少しペースをアップすれば、つかまらずに済んだだけに悔やまれる。ふと隣をみると、後ろにいたさっくんが!お互い同じことを考えていたようで、「この信号は行けたなぁ〜、お互いやっちゃいましたね!」と会話を交わす。こういう瞬間は楽しく感じた。
 
しばらくすると、118キロ組の最後尾がポツポツ見えてくるようになる。ここで始めて気が付く!「そうか、100キロ組は30分前にスタートした118キロ組とのおいかけっこなんだ!」と。知り合い2名は追いかけるを分かっていたのに、それが118キロ組全員が対象だとは気づかない馬鹿ぶりを発揮。118キロ組は約1000人だったと記憶しているので、「精進湖を過ぎた先の分岐点迄に何名抜けるか楽しもう!と急遽イベント化を考える。更には、最近は自力が上がったせいか、単独走で走ることが増えて、寂しい想いで走っていたので、こんなに前に人がいることが嬉しくて仕方なくなる。妙にテンションがあがり、チャレ富士のウルトラマラソンを更に楽しみ出すことになった。
 
去年、118キロを走り、この距離の辛さを自分なりに知っているので、本当に多くの人に完走してほしいという気持ちから、追い抜く時に「ファイトでーす」「頑張りましょう」と声をかけて抜くことにした。少しでも相手のパワーにつながればと思って。
 
試走では長いと感じた山中湖への道が終わりを告げて、大きな山中湖が見えてきた。エイドで水を取るぐらいで、ひたすら前に進む。前日に、ケッズスポーツの土屋さんに「股関節を滑らかにしてください」と希望を出して、しっかりとケアしてもらったが良い影響を与えている印象。普段より少ないパワーで前に進めている感覚が続く。「土屋さん、ありがとうございます!」と思いながら、118km組のボリュームゾーンが近づいてきた。ここで、一人一人に声をかけるのが現実的ではなくなり、一旦ストップする。
 
ここで、ふと疑問が生じる。それはトイレ問題。事前に「ここのトイレに行こう」と決めていたのだが、その前提には、118キロ組が入っていなかった。つまりは、これからボリュームゾーンに入っていくとなると、トイレの待ち時間でロスする可能性が生じるということ。正直、山中湖の入口付近にはトイレが沢山あるのは知っているので、行く決めていたトイレを選択した際、そこでの待ちが生じていたとすると無駄なロスでしかない。であれば、「多少トイレに行きたい気持ちが少ないタイミングだとしても、早めに手を打つのが良いのでは?」と考える。結果、第1関門付近のトイレで、用を足すことで待ち時間ゼロで終える。が、当たり前だが、トイレで40秒ロスするので一緒に走っていた100キロ組には結構な差を付けられる。そして、周りを見ても、ゼッケンは118キロ組ばかりで、前にどれぐらいの100キロ組がいるのか検討もつかない。で、周りをみても100キロ組はあまり居なそうだが、ここで無駄に思考を使うのは避けたく、「前に100名いることにしよう」と仮置きすることにした。これから、1人でも抜けば、「残り99人」と数を減らせていければ楽しいかなと。後から気づいたが、走りながら応援ナビで調べるという荒技があった。
 
山中湖に行くまで小競り合いをしていた、さっくんはこの頃前に行っていて、見えない位置に。「トイレに行ったのは悔やまれるが、自ら選択したこと。とはいえ、元々設定していた展開に戻っただけ」と言い聞かせて、夜が明けて、絶景の山中湖の畔を楽しむことにした。昨年は走ることに精一杯であったが、今年は前日同様に雲一つない快晴の中での大会となり、更には富士山にも雲がかかっていない、まさに絶景。特に、山中湖に移る逆さ富士は最高であった。あの景色を写真におさめたいと思いながらも、レースの方だ大事と言い聞かせる。
 
第5エイドで、水を飲んでいる時に後ろから身体を叩かれる。ビックリして、後ろを振り返ると、さっくんであった。「えー、いつ追い抜いた?」という疑問が頭の中を駆け巡りが、「トイレに行っていて・・・」とのこと。いつものさっくんとは明らかなに様子が違い、体調不良は明らかで「大丈夫かなぁ〜」と思いながらも、「先に行きますね!」と言って、前に進むことを選択。個人的には、ここでさっくんとの小競り合いは一段落させた。逆にいえば、自らのペースが落ちない限りは追いつけない可能性が高いだろう、と思った。が、それは後に大きな間違いであることに気づく。さっくんのパワーを侮っていた。
 
さっくんの小競り合いが一段落して、改めてウルトラマラソンの魅力を堪能していると、前にウルプロウェアが見えてくる。走り方をみると、Fさんである。これも計算と大きく違うぞ!118キロ組と110キロ組の時間差は30分。つまり、1キロ1分の差を詰めたとしても、30分かかる計算となる。Fさんはフルを3時間20分ぐらいで走るランナーなので、事前の想定では30キロ〜40キロで追い抜ければ十分と思っていた。それが、25キロ地点で追いついてしまったわけだ。「Fさん、お先〜!」と言って追い抜こうとすると、Fさんが驚きの顔で「もう、追いついたんですか!」と。「そうなんだよ。思ったより全然速くてさ。自分でも驚いているところ。お互い頑張ろう!」と声をかけて、前に進む。
 
山中湖を過ぎて、右折するところで、知り合いの118キロ組のSさんを発見。「もう追いついたの?速いね!」という言葉をもらい、「頑張りましょう!」と言葉を交わして、山中湖の畔から一般道の道に入る。ここまであまりに順調で進んでいて、エイドの水やスポーツドリンクしか補充せずに、30キロを走っていたので、「ジェル一つぐらいでも野でおくか!」と思い、持参していたアスリチューンのオレンジを摂取。グレープ味は甘ったるさがあるが、オレンジ味はいつ飲んでも美味しく感じる。
 
信号で立ち止まった時にSさんと話していたら、後ろからさっくんが現れる。「マジか!相変わらずタフだなぁ!!」と一緒に走っていて改めて感じた。会話の流れの中で、「後100名を追い変えてるんですよ」と話していると、横からさっくんが「えーー、100名もいるの??」という突っ込みが入る。冷静に考えれば、サブ9を超えるペースで走っているので、100名はあり得ないわけで、多く見積もっても30〜40名ぐらいかなぁと思い出す。この信号で、さっくんに抜かれて、久々に追いかける展開になる。
 
山中湖からの戻る上り坂で前を走るさっくんがペースダウン。「今日はペースが落ち着かずに走っているなぁ〜」と思いながら、前に出て走っていると、目の前に信号が。更には、ちょうど良いタイミングで信号が変わりそうだったので、本気でダッシュ。何とか信号を利用して、さっくんとの差を付けることに成功。勝負しているつもりはなかったが、こういう展開は結構面白い。山中湖の帰り道にある鉄の網状の上を走り、「相変わらず、走りづらい場所であるが、これを過ぎると山中湖エリアは終了で、北麓公園に戻る道に入る」とスイッチを入れ直す。
 
第8エイド(34.1km)を過ぎて、いよいよ上り坂スタート。先程、自らが下った道を登っていくので文句は言えない。元々、上り坂も下り坂も得意ではなく、登り坂では腰が落ちる傾向があるのは認識しているので、ここでは腰が落ちないように注意して走ることに。更には、上り坂を走っていると、ふくらはぎに一気に乳酸が溜まる感覚があり、このまま攣る可能性があるかもと感じ出す。そのため、想定より遅いペースで坂を登ることにした。
 
更には前半戦の一番のポイントといえる、北麓公園に戻る上り坂に入る。入る直前に、目の前を71キロ組が通り過ぎていき、前日夜に一緒に宿泊したキャサリン(男性)が目の前を通過する。一瞬の出来事であったが、「キャサリン!」と声をかけるが、相手が気づいたかどうか微妙な反応であった。ここから、坂を登ることになるが、ここは「積極的に歩くと決めていたエリア」の1つ。そのため、競歩のように骨盤をグイグイ回しながら、坂を登ることに。昨年はここで無駄に走って、随分と体力と脚を消耗した記憶があったが、今回はウォーキングを効果的に取り入れることで、むしろ呼吸も戻り、溜まっていた乳酸も少し緩和された様子。途中で、同じ100キロ組に抜かれることがあったが、焦ることなく自ら決めたことを貫けたのは良い傾向。
 
とはいえ、最後の坂で脚を使ったことは事実で、ふくらはぎにも乳酸がたまっていると感じため、第9エイドでは、電解質パウダーをエイドの水に溶かして摂取。フルでは飲みづらかったが、ウルトラでは走るスピードがゆっくりな分、手でかき混ぜることが出来て、初めて上手く飲むことができた。この日の電解質パウダーの効きは非常に良く、ふくらはぎの攣る感じは一気に無くなった。エイドで少し時間を使っていると、後ろから、さっくんが飛び込んできた。「流石に追いついてくるよね〜!」というのが素直な感想。
 
「坂で大分苦戦してそうでしたけど、大丈夫でした?」という質問を受けて、「あそこは事前に歩くと決めていた場所なんですよ」と会話をして、小競り合い 第2ラウンドがスタート。
 
今日はここまで。 

【振り返り】チャレンジ富士五湖でサブ9達成①〜総括〜

大分遅くなりましたが、来る4月22日(日)チャレンジ富士五湖ウルトラマラソンを走ってきました。昨年の日光ウルトラマラソンでスネの怪我によるDNS以来、9ヶ月ぶりのウルトラマラソンでした。
 
今シーズンでサブ3を達成して初めて迎えるウルトラマラソンということで、「今の走力で、どんな走りができるのか?」「自分自身、ウルトラマラソンに向いているのか?」「本命レースである次走のサロマにつなげることはできるか?」という高い期待感を抱いて、最高気温が26℃を超える条件のもと、出来るベストを尽くしてきました。
 
結果としては、
 

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ネット 8:57’16
グロス 8:56’59
 
で、サブ9を達成することができました。
 

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翌日に発表された速報記録によれば、100キロの部では「総合21位」で、今年の出走者は、男子1,689名+女子316名で、2005名なので、21位/2005名で、まさかの上位「1%」という結果です。

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*上記の順位に女子1位が追加されて、総合21位になります。
 
事前に立てていた目標は大きく2つあり、
 
①2017年のサロマで出した9時間19分の100kmの自己ベスト更新
②今大会における上位3%以内

 

だったのですが、お陰様でどちらも達成することが出来ました。当日一緒に走ったランナーの皆様、応援ナビやランナーズアップデート経由で応援してくださった皆様、何となくでも気にかけてくださった皆様、本当にありがとうございました。同じ走りをするのが難しいぐらい、本番パワーに後押しされて、富士の麓と駆け抜けてきました。
 
振り返りは追々行っていきますが、総括として、本当に本当に楽しい100キロの旅でした。「やっぱり、フルマラソンより、ウルトラマラソンの方が好きだなぁ〜」「こんな快晴のもとで、富士山の麓を走れることは幸せだ!」と心の中で何度もつぶやくぐらい、終始楽しく走っていたと思います。最初は「早くゴールしたい」という気持ちでしたが、後半戦に近づくにつれて、「この時間がまだ続けば良いのに〜」「まだ、終わりたくない!」と初めてフルマラソンを走った富山での気持ちに近かったと思います。
 
そして、楽しい気持ちだけでなく、リラックスしつつも良い結果を手に入れるという強い気持ちでも、当日を走ることが出来たように思います。2月の別大では120%の力を出し切り、その後はモチベーションがダウンして、3月のソウル国際では全然気持ちが上がらずというメンタル面でしたが、今回のチャレ富士は緊張とリラックスの程よくブレンドされたメンタルで臨めたと思います。
 
ただ、結果が良かったからと言って、100点満点とは全然言えず、大きな反省としては、前半にオーバーペースで突っ込み過ぎてしまったことです。相変わらずの悪いクセです。フルマラソンと違って、ウルトラはレースマネジメントやタイムマネジメントが極めて重要とわかりながらも、最近のフルマラソンのクセが出てしまったのは、大きな反省点。別大→ソウル国際→チャレ富士と悪いクセが顔を出しているので、自制できるような何らかの仕組みやルールを設ける必要があるかも知れません。
 
 ■GARMINのデータによる1キロごとのLAP
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事前の計画は別の記事で書くとして、結果、45.3%:54.7%という割合で、後半を良く持ちこたえることが出来たと思います(赤いセルほど速く、青いセルほど時間がかかっています)序盤は4’45をベースで走ることを計画していたのですが、気づいたら4’30で走っていました。ただ、結果論でみれば、日差しの強くなる前の序盤(朝〜11時時迄)に距離を稼ぐというのは良い結果に傾いた気がします。
 
さて、今回は、何回に分けて、振り返って行きたいと思います。レースから時間が経過して、大分記憶が曖昧になって来ていますが、データや写真を通して、記憶を呼び起こしながら書き記したいと思います。
 
今日は、ここまで。 

【振り返り】チャレンジ富士五湖ウルトラマラソンの試走で撃沈した6つの理由

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先日の日曜日ですが、チャレンジ富士五湖ウルトラマラソンに向けて、本番コースの試走に行って来ました。仲間と一緒に行き、スタート時間をずらして追いかけっこをするイメージで行ったのですが、全然違う結果に終わりました。雲一つない快晴のもと、絶好のコンディションでモチベーション高く行ったはずが、予想もしなかったぐらい走れませんでした。見事なぐらいの大撃沈です。

 

100kmの前半56kmのドロップバッグ地点まで行き、折り返して70kmを走る予定だったのですが、結果走ったのは40キロ弱。山中湖に向かう途中から「もう止めたい」気持ちで満載で、更には、富士北麓公園に戻ってきた時に、ふくらはぎと股関節に強い痛みが出たので、大事を取って止めました。

 

試走でうまく行かなかったことは残念で仕方ないのですが、別の観点で言えば、これが試走で起きて良かったと思っています。きっと、チャレンジ富士五湖本番で同じことが起きたとしたら、納得できるタイムどころか、完走も危うかったです。

 

試走を終えた後から、「何故、この試走がここまでうまく行かなかったのか?」「この原因は何か?」と色々と考えた結果をお伝えします。「フルマラソンの翌週で疲労が残っていた」「天候的に暑く、走りづらい環境だった」は当たり前過ぎるので、改めて書くことでもないので、あえて省いています。

 

大きく分けると、原因は6つあると思います。

 

1)走りに集中できる環境になかった
2)歩道の雪が溶けておらず、足元を気にして走る必要性があった
3)ウルトラマラソンを甘く見ていた
4)フルの走りでウルトラを走ろうとした
5)標高の高さが大きく影響した
6)立ち止まる勇気がなく、ケアが後手に回った

 

それでは、詳しくみていきましょう。

 

1)走りに集中できる環境になかった
これは試走だからこそ起きたことかも知れませんが、今回は携帯を片手に持ちながら、なるべく正規にコースからロストしないように意識しながら走りました。山中湖に向かうルートはそこまで難しくないのですが、過去に走ったのは昨年の本番だけで、更には朝の暗い中で走っているため、記憶がかなり曖昧。「こんな所、昨年走ったかなぁ〜?」ぐらいの記憶でした。確実に覚えているのは、エイドのある場所とトイレに入った場所だけ。今回は、仲間と追いかけっこをしているため、コースからロストしないことばかりに意識が向いて、走りに集中することが出来ていなかったようです。走っている時は気づいていなかったのですが、改めて振り返ってみると、結構な神経を使っていたのだと思います。

 

2)歩道の雪が溶けておらず、足元を気にして走る必要性があった
山中湖に向かう道路の歩道は結構な雪が残っており、常に足下を気にかける必要がありました。場所によっては、残る雪に足を入れなければならなかったり、道ばたに落ちている小さな枝や小石を踏みながら、走る必要がありました。フルマラソンは車道を走るので、そこまで足下を気にする必要がありませんが、ウルトラマラソンは基本歩道を走るので、足下を注意して走るというのはすっかり忘れていた観点です。

 

3)ウルトラマラソンを甘く見ていた
今回の試走が一番うまく行かなかった原因は、ウルトラマラソンを甘く見ていたことです。簡単に言えば、調子に乗っていました。フルマラソンでサブ3をしたことで「チャレ富士ではこれぐらいのタイムで走れる」という自信ではなく、過信が生まれていました。ここ最近は、常に考えていたのは「今年のチャレ富士やサロマは、何時間で走れるだろう?」という期待感と危機感がブレンドされた欲ばかり。更には、昨年にウルトラマラソンを3回(チャレ富士118キロ、野辺山100キロ、サロマ100キロ)を走っている経験があるため、自信を過信に加速する結果になりました。走った経験がなければ、逆に謙虚な気持ちで、ウルトラマラソンに向き合っていたと思います。経験上、「頭の中に雑念がある時は、いい走りができない」ことは分かっていることなのに、ウルトラマラソンに対しては、甘い考えで胡座をかくことが起きていました。

 

4)フルの走りでウルトラを走ろうとした
今回痛感したのは、フルマラソンとウルトラマラソンは長い距離を走るという意味では同じですが、極端な話、「別スポーツととらえるぐらいが良い」というものです。あえて切り分けるとしたら、次のようになると思います。

 

フルマラソンは、いかにギリギリまで追い込み、速く走るか。苦しさとの戦い
ウルトラマラソンは、いかに一定のペースで走り、安定して走るか。我慢との戦い

 

頭では分かっていたのですが、フルマラソンの流れで試走に行ってしまったため、ウルトラマラソンの走りが全く出来ませんでした。「フルマラソンで走るラップ+30秒ぐらいで走れば大丈夫でしょう」ぐらいの甘い考え。フルマラソンでは【速さ】が求められますが、ウルトラマラソンでは、速い以上に【強さ】が求められることを忘れてはいけません。

 

5)標高の高さが大きく影響した
スタート地点の富士北麓公園は高度で1000m近くあるので、地上に比べると酸素が薄く、呼吸がすぐに上がってしまいます。事前に知識として頭に入っていたのですが、「そこまで影響ないで」という甘い認識があり、予定していた設定ペース(4’30)で走ってしまい、心肺に負荷をかけていたようです。標高は動いている時計では計れないので、心拍数を見る必要があるかも知れません。

 

6)立ち止まる勇気がなく、ケアが後手に回った
フルマラソンでは起きないのですが、ウルトラマラソンでは必ず股関節が痛くなります。それは昨年のウルトラマラソン3レースでも同じように起きており、特に初のウルトラマラソンを走ったチャレ富士118キロでは大きな痛みとなり、後半ではかがむこと・屈伸することが困難になりました。そのため、次走の野辺山やサロマでは、エイドごとに10〜20秒ほど立ち止まり、必ずストレッチを入れることをしていました。が、今回は試走ということで、エイドはなく、立ち止まるのは赤信号だけ。「一緒に走っているから遅れてはいけない(遅れたくない)」という心理が働いた分、ケアが後手に回り、結果、股関節へのダメージが着実に蓄積されてしまいました。

 

*同じようなことを、自らこちらの記事に書いていました。

ウルトラプロジェクトメンバー 野辺山ウルトラ100kmも完走 〜レース前に暑さ対策したから周りが話すほど暑くはなかった〜 その2 | ウルトラランナーへの道 ブログ

 

 
正直、大惨敗なチャレンジ富士五湖ウルトラマラソンの試走ではありましたが、現場に行ったからこそ、気づきを得ることが出来たのは間違いありません。この気づきを学びに変えて、本番までの間、出来る限りの準備を重ねて、作戦を練って行きたいと思います。4週間近くあれば、まだ出来ることは沢山あります。一度、ゼロベースで作戦を練り直します。

 

今日は、ここまでー。