24時間ゆめリレー in 湘南ひらつか 12時間走からの学び
*諏訪スポーツさんからの提供写真(スタートから9-10時間経過頃)
ひらつか12時間走から、あっという間に3週間が経過していますが、神宮外苑で開催される24時間走に向けて活かせるポイントを明確にしておきたいと思います。
■前回の記事
■当日の動き
・寝ている間に初めてハムストリングスが攣る
・10時に予定になかったマッサージの予定を入れる
・ケッズで久々にケアを受ける(気になる腰を念入りにほぐしてもらう)
・14時過ぎに、遅めの昼飯(ココイチ カレー400g)を食べる
・恵比寿から東京に行き、平塚に向かう
・平塚駅からバスで18時過ぎに現地入り
・着替えを終えて、仲間と合流
・マイエイドに荷物を移動
・晩飯は何も取らずに、20時にスタート
■準備物
・アスリチューン(オレンジ味) 5-7個ぐらい
・電解質パウダー 8個ぐらい
・上島珈琲店 黒糖入りミルク珈琲 PET270m 2本
・ランニングウォッチを充電するための充電器
・せんねん灸
・ワンサイズ大きいランニングシューズ
・着替え(ノースリーブ)
■摂取したもの
・アスリチューン(オレンジ味) 4個
・電解質パウダー 6個
・上島珈琲店 黒糖入りミルク珈琲 PET270ml 2本
・冷たいCCレモン 500ml 1本
・冷たいカフェオレ系ドリンク350ml 1本
・エイドの水(大量)
・エイドのコーラ(大量)
・エイドの栄養炭酸ドリンク(大量)
*固形物は何も取らなかった
■良かった点
ー準備編ー
・シンプルで覚えやすい目標を事前に立てておいた
・昨年の青木さんの記事を参考にした
・ゆめのしまでの失敗事例となる過去の記事を参考にした
・ランニングウォッチ用の充電器を用意していた
・自動ラップではなく、手動ラップで走った
・小さい靴で走ることのリスクを認識して、予備のシューズを準備していた
・この12時間の経験を、24時間走に向けて学びを作ろうという明確な意識を持てていた
・トレランで使うナンバーベルトを準備して、ゼッケンを付け替えずに済んだ
ー当日・レース中編ー
・気負うこと無く、リラックスした状態でスタートラインに立てた
・20時-8時までの12時間、可能な限り、身体を動かし続けた
・無心無欲で目の前の走るということに集中できた
・タイムや順位といった対相手ではなく、対自分との戦いに集中できた
・走る中で、マイルール①「1周1タスク」を作った
・走る中で、マイルール②「走る速度を決めず、その瞬間に走りたい速度で走る」を作った
・最初の1時間で、1周のラップを「10分」という目安を作ることができた
・積極的に塩分(電解質パウダー)を補給した
・全体を通して、腰が落ちずに安定したフォームで走れていた
・走りに集中しながらも、周りが良く見えていた
・途中での順位や周回数を知ることなく、周りの情報に惑わされることはなかった
・レース途中でチップを付け替える手間がある中でも、予備のシューズに履き替えた
・エイド付近のダストBOXが一杯になっていた際に、スタッフの方に「片付けてもらえませんか?」とストレスに感じることを自ら潰すことができた
・残り1時間半を切ったタイミングで、残りの周回数を計算して、意識的にペースをコントロールすることができた
・朝方になった時、ウェアを着替えて、夜からの気持ちを引きずらず、気持ちを切り替えて走ることができた
■今後注意が必要
ー準備編ー
・準備物として、ゲイターを忘れた
・ウルトラになると前腿が痛くなるは確実なのにも関わらず、テーピングなどの対策をいつも怠る
・暑さが残る時期ではあったので、保水は行っておくべきだった
ー当日・レース中編ー
・間違って購入した1.0cm小さい靴を履き続けてしまい、普段とは違う形で爪が死んだ
・脱水症状に気づくのが遅く、気を失う直前まで頑張ってしまい、復活するまで時間がかかった
・5時間が経過したタイミングでふと時計を見てしまい、「まだ5時間しか経過していないのか~」と気づいた後に、そこからの時間やメンタルとの向き合い方の引き出しがなかった
・「日が空けるのは6時だ」と夜中から我慢を続けていたが、実際日が空けたのは5時で、ここからの3時間も長かった
ーレース後ー
・ゴール直後、レース後のリカバリーへの意識が低く、快復に時間がかかってしまった
・12時間後、最初1週間が筋肉疲労、次の1週間が内臓疲労と、味わったことのない強い疲労感が押し寄せた
■神宮外苑24時間走に向けてのポイント
・ハンドラーや周りの応援がある中で、無心無欲で走るにはどうするか?
外部情報を防ぐことは絶対に無理なので、どうやったら走りだけに集中できるのかを考える必要あり。
・一つしかないと言われる和式トイレとの向き合い方
ひらつかの会場は幸いなことに、トイレが沢山あり、都合の良い場所で駆け込むことができた。噂によると、神宮の24時間走では、和式トイレが1つとの話。
・冷たいドリンクの準備
常温の飲みたいドリンクよりも、冷えたドリンクの方が気分転換につながる。自ら準備した方が良いと思う一方で確実に荷物にはなる。24時間走のエイドはスポーツエイドジャパンのため、そこに期待するという考え方もあり。
・過去最高と予想される疲労感と、時間をかけて、どう付き合うか?
ひらつかの12時間の疲労は、これまで体験したことがないものだった。走る時間は2倍になるが、疲労感は3~4倍になるように思うので、終わった直後からのリカバリーをどう取り組むのかをスケジュールに落とし込んでおく必要性あり。レースが終わり家に帰ってからがリカバリーではなく、①ゴール直後、②家に帰る前(帰るまでの間)、③家に帰って眠る前、④寝て起きてから、⑤翌日にすることなど、時間軸でやるべきことを事前に計画立てておくこと。
・眠気対策の一つとして、足下は明るくして走ること
今回は暑さが影響して全く眠るならず、更には公園全体が明るく、ライトを付けて走ることはしなかった。しかし、24時間走の会場となる神宮はそこまで明るくなかった記憶があるので、あえてライトをつけて走ることで走りやすくなり、眠気対策につなげる。
・情報は少ないが、探せば情報は落ちている
フルマラソンやウルトラマラソンに比べると、時間走の情報は非常に少なく、書籍としてまとまっているものは、ほとんどない。しかし、既に何度も走っている人やその情報がネットに落ちていることは間違いないので、その情報をうまく精査して、考え方や心構えとして取り入れられるものは取り入れていく。
今日はここまでー。
24時間ゆめリレー in 湘南ひらつか 12時間個人の部に参加してきました
きたる9月15日(土)-16日(日)に、24時間ゆめリレーin 湘南ひらつか 12時間個人の部(以下、12時間走)に参加して来ました。
土曜日20時から、日曜日8時までの12時間、公園内の1.73kmをグルグル走る中々変態な大会です。
この大会は、11月に出場する神宮外苑での24時間走に向けた大事なステップレースと位置づけていました。とはいえ、初めての夜間に行われる長時間での時間走のため、何に気をつけて、どんな点に注意して、どんなトラブルが起きるのか、想像もできず、とにかく無心・無欲で走ることを心掛けました。
色々と作戦や戦略を練るというより、12時間走の体験から学びという作ることを決めて、シンプルに気負わず、「現状でどれぐらい走れるものなのか?」という現在地を知る意味で走ってきました。
今回の結果は次の通りです。
順位:4位(エントリー34名中)
距離:114.18km(66周・1周1.73km)
この結果に関しては、順位云々よりもう少し走りたかったなぁというのが本音です。120kmをひとつの目安においていたので、満足できる結果がではありませんでしたが、経験値が全くない中での時間走の割には良く走れたかなぁと思います。
ひらつか12時間走は、今年走った主要な大会の中では納得できる大会(フル以上)の部類に入り、レース納得度でいうと下記のように分類されます。今回のひらつか12時間走は、納得度でいえば、80点には届かない78点!
別大 > チャレンジ富士五湖 > ひらつか12時間走 >>>(60点)>>> ソウル国際 >>>>> サロマ
話は逸れますが、6月のサロマについては、過去最悪のレースと言える程、大馬鹿なレースをやらかしてしまい、未だに当時のことを思い出すと、腹が立つというか、大事なレースを大事にできなかった自分がいたことに、情けない気持ちになります。サロマから3ヶ月以上経過していますが、当日のメモは残っているので、機会があれば、振り返りをしたいと思います。
さて、話はひらつか12時間走に戻します。今回事前に参考にした情報は次の記事です。
ウルプロメンバー 平塚12時間走124.56km(大会記録)で優勝 〜効率的なフォームに変わってきた〜後編 | ウルトラランナーへの道 ブログ
昨年、124.56kmという大会記録を出した青木さんの記事です。時間走については、青木さんは大先輩になるので、ここに書いてある情報の中で、良さげな情報は当日の考えや走りに活かしました。実際に走ってみてわかる、124.56km(72周)の偉大さです。
また、6月にゆめのしまで、初の時間走を走って、大惨敗をした際の自分の記事も改めて読み返しました。神宮外苑の24時間走に向けて、時間走の大会に出るのは、ひらつかが最後。過去の、ゆめのしまと同じミスや失敗を繰り返さないように、過去の自分自身が学ぶことを心掛けました。
■青木さんの記事から参考にしたこと
・走行距離を見ない
・速度アベレージを6分台にのせない
・ランニングフォームが崩れたら直す
・マイナス思考になり始めたらカロリーを取る
■事前に自分で決めたマイルール
・12時間動き続ける
・キロ6を超えずに走る
・スマホや音楽に頼らない
今回の12時間とざっくり分かると、次のように分けられます。
最初5時間:フロー状態で走りに集中
中間4時間:集中力が切れ、更には脱水症状で苦しむ
最後3時間:夜明けとともに、気持ちは元気だが、身体は動かず
変な話ですが、最初の5時間は時間も時計もラップも何も見ずに、黙々と走っていたので、めちゃくちゃ集中して走っていました。この時間帯が一番楽しかったです。5時間があっという間に経過しました。「意外と12時間はあっという間に終わりそう!」とも感じていました。
しかし、ふとした時に公園内の時計を見てしまい、そこから集中力が切れて、「後、7時間もあるのかぁ・・・」と考え出した途端、気持ちが急降下して、身体も疲労感を感じ始めました。こうなると弱い自分が顔を出して、負のスパイラルにハマっていきます。更には脱水症状が起きて、公園の水道で浮浪者のように水浴びしてました。夜中の時間帯は、足を止めないことを優先した我慢の走りとなりました。
5時の夜明けとともに追い込もうと気持ちはあるものの、脚が全くついていけず、太ももの痛みと格闘。残り時間90分を切ったタイミングで、残りの周回を意識するようになり、痛みを感じながらも、最後は悔いが残らないように追い込みました。
色々あった12時間走ですが、疲れたというより、くたびれたレースとなり、終わった時には「とてもじゃないが、ここから12時間走るのは無理じゃない?」と本気で思いました。ゴールした後の達成感や楽しさは、1mmも感じることができず。。。一緒にレースを走ってメンバーとも、「どんな理由を作って、24時間走を止めましょうか?」と半分冗談、半分本気で話をしていたぐらいです。
過去に、ウルトラマラソンは何度も走っていますが、過去のどのレースよりも、今回のひらつか12時間走は相当キツかったですね。特に、身体への疲労感が格段に大きいと感じています。今日(9/24)の時点で、1週間が経過しているのですが、まだ疲労が抜けきれません。
24時間走の後は、1ヶ月ぐらい使い物にならないという話を以前に聞いていたのですが、あながち冗談ではない気がしてきました。レース前の事前準備は大切ですが、レース後にどうリカバリーするのかも、しっかりと計画しておく必要がありそうですね。
さて、次の投稿では、今回のレースで良かった点、神宮外苑の24時間走で活かせそうな点を中心に振り返りたいと思います。
今日はここまでー!
【振り返り】ゆめのしま 6時間走は大撃沈でした
【振り返り】チャレンジ富士五湖でサブ9達成③〜中盤〜
■過去記事を読んでいない方は、こちらからどうぞ
北麓公園を過ぎたところからの約3キロの下り坂。40キロを走っての下り坂なので、慎重に下りたい気持ちがあるものの、身体が動く時間になって来ているので、自然とスピードに乗っていく。
【振り返り】チャレンジ富士五湖でサブ9達成②〜序盤〜
■スタート前
*さっくんは、同じランニングチームに所属するサブエガ(2時間50分切り)のランナーです。