ランナーの「みかた」

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【振り返り】ゆめのしま 6時間走は大撃沈でした

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2日(土)になりますが、24時間グリーンチャリティリレーマラソンin 東京ゆめのしまの6時間の個人の部(以下、ゆめのしま 6時間走)に出場してきました。
 
このレースは24日(日)に出場するサロマ湖ウルトラマラソンに向けた最終試験という位置づけにしていたため、事前準備やウェア・補給物等を本番仕様でのぞんだのですが、見事に撃沈する結果となりました・・・・
 
結果をお伝えすると、6時間のうち、走ることが出来たのは2時間20分あまりで、40分ぐらい何とか続けることは出来ないものかと、悪あがきをしたのですが、一度切れたスイッチは全く戻る気配はなく、3時間過ぎた時にギブアップ宣言をしました。6時間の内、走ったのはわずか半分の3時間強。我ながらビックリの結果です。
 

 
過去を振り返ると、2ヶ月に1回ぐらい、このような想定から大きくかけ離れた凡走してしまう日が訪れているように思います。最近では、チャレンジ富士五湖の試走にいった3月25日が、この日に当たります。
 

 
なお、今回のゆめのしまの6時間走に向けた事前のメモを、facebooに残しているので、興味のある方は、こちらをご覧ください。備忘録で書いたようなことを想定しながら、走ろうと思っていたのですが、今回は想定以上にうまく行かなかったです。力不足は当然ですが、初の時間走&グルグル走ということで想定できる範囲が狭かったことが結果に大きく影響しました。
 
■事前メモ

 
今回の経験をうまく昇華できれば、ステキな未来が待っていると信じて、振り返って参りましょう。
 
■距離入口で時間を求めて走る(以下、距離走)のと、時間入口で距離を求めて走る(以下、時間走)のは別競技
 
今回、大きく実感したことは、「42.195kmを2時間52分で走った経験があるからと言って、2時間52分で42.195kmは走れない」もしくは、「100kmを8時間57分で走った経験があるからと言って、8時間57分で100kmは走れない」ということです。この考え方の変換は経験がないとと中々できず、過去に長距離の時間走をしている人は自然と変換しているのかもと思いました。正直、距離走と時間走の違いは、野球で言うところのショートとセカンドぐらいの違いで、ロングディスタンスという競技を別の角度から見ているぐらいで考えていました。が、終わった後の今は、距離走と時間走において、アメフトとラグビー、または、サッカーと野球ぐらい違うように感じています。いや、本当はもっと違うのかも。フルマラソンからウルトラマラソンに時間をかけて変換して行ったように、距離走から時間走への変換は初めての経験でもあるので、時間がかかるのは当然で、難易度の高い取り組みな気がしています。
 
 
■早朝から段階的に暑くなるレースではなく、いきなり暑い日中から走る経験が無し
 
最近は、チャレンジ富士五湖で100km、春日部大凧マラソンでハーフと暑い日で良い結果を出していたので、「暑さは意外と大丈夫になってきたかも?」と思っていたのですが、大きな勘違いでした。やっぱり、暑さは大の苦手です。更には、ゆめのしま 6時間走は13時スタートのため、既に気温は高く、ゴールする19時までひたすら暑い時間が続きます。普段での練習においても、6時間を連続して走ることはないですし、更にはこの暑い時間なんて短い時間だけでも走るのがやっとです。過去のウルトラマラソンにおいては、早朝から徐々に暑くなっていくため、暑さに対して身体が少しずつ順応していくと思うのですが、この日はお風呂で言えば、いきなり熱湯の中に入れられたようなもの。その熱湯の中で身体を順応していく必要があるわけですが、そんなことを事前に想定していないため、サロマを意識したキロ4’35〜40ぐらいで走っているわけですから、正直オーバーペースとしか言いようがありません。
 
 
■2つの目的を設定したことは欲張り過ぎて、更には欲にまみれていた
 
ゆめのしま 6時間走は、①サロマに向けた最終試験、②11月の24時間走に向けた第一歩という、2つの目的を兼ねたレースにしてしまったことで、両方を達成しようとしたのは大きな間違いでした。本来なら、サロマに向けた最終調整だけで良いところを、正直欲張りました。24時間走にエントリーし、年内に走れる時間走のレースが数多くないことから、正直焦りがありました。他には「同時に達成できたら、カッコいいかも〜?」というしょうも無い欲もありました。こんな欲張りで、欲まみれな状態では、そもそも集中して走ることができるわけもなく、ある意味、走り出す前から、今回のような結果は見えていたのかも知れません。
 
 
■目先の時計に気を取られ過ぎて、頭の中が数字と雑念だらけ
 
初めての時間走で気づいたのは、ゴールが無いということです。普段のレースは前に進めば必ずゴールがあり、前に進めば必ずゴールまでの距離が必ず縮まります。しかし、時間走は、走る時間と走るコースが与えられているだけで、ゴールは決められていません。1周をカウントする場所は決まっていますが、ここはあくまでカウントする場所だけの話です。事前に頭では分かっていたのですが、いざ走り出してみると、結構頭が混乱し出して、出口のない迷路をひたすら走っている気分になりました。「何かすることないかな〜」と思い、思いついたのが「1周のラップを合わせること」です。キロ4’35と思い、毎周ごとに時計を見て微調整をして楽しんでいたのですが、短い距離においては、この微調整は楽しいのですが、長い距離には全く向きません。特に、段々とペースが落ちてくると、この数字合わせがマイナスに作用してくることになりました。今回の毎周、時計を見る取り組みは時間走で培ってきた「決めた距離だけで時計を見て、後はレースに集中する」という勝ちパターンを自ら放棄することにつながりました。
 
 
■周回走だと、身体のダメージが違う
 
ゆめのしまのコース(1周1.25キロ)は、結構なヘアピンカーブが影響していると思いますが、普段のウルトラマラソンに比べて、脚が痛くなるのが、異常に早かったです。普段のマラソンコースは、まっすぐ走るか、上下に走ることに多くの時間を割きますが、ゆめのしまのコースは回る(左右のバランスを変える)ことに時間を割くことになるため、個人的には脹脛へのダメージが残りました。24時間走が行われる神宮外苑の地面は「若干斜めになっている」という話を実際に走ったランナーから聞きましたが、普段の短い距離ではそこまで気にならないことも、24時間走る続けると身体への影響は計り知れないのでしょう。
 
 
■土曜日のレースは平日疲れが残っている
 
当たり前のことですが、完全に抜けていた観点です。普段の大会やレースは、日曜日に行われることがほとんどです。日曜日が大会だとすると、土曜日は軽めの練習か休足日・移動日になることが多いと思います。しかし、今回は久々の土曜日のレースでした。たった1日の差ですが、身体をゆっくり休める時間が少ない分、平日の仕事疲れは当日のコンディションに少なからず影響していたように思います。土曜日にレースに出る場合には、平日の仕事疲れが残っている前提でコンディションを作っていく必要がありますね。
 
 
■時間走は自らルールを決めないといけない
 
距離走でいえば、進んだ先に何キロごとにエイドがあるわけですが、時間走ではグルグルするため、常に同じ場所にエイドがあります。今回、大きな誤算だったのは、距離走でいえば、あの暑さですと、被り水が用意されていると思うのですが、今回はゆめのしまという会場のためか、エイドに被り水が用意されていません。では、被れるような大量の水をどうやって入手するかというと、コースを外れて、水道のところまで行かなくてはなりません。距離走で走ってきた人間からすると、コースを外れるというルールを自らに課すことが結構抵抗がありまして。今回で言えば、1周回れば水道のある場所にやってくるので、あの暑さを考えると、2周に1回ぐらいのペースで水を被らないといけなかったように思います。私は、序盤からあまり暑さを感じずに、「調子良いかも〜」とのんきに走っていたので、水を被り始めたのも、2時間を経過したタイミングから・・・普段のウルトラマラソンではスタートから2時間で水を被ることなんて過去にないので、水を被る対応が完全に後手に回りました。
 
 
こんな感じで、うまく行かない時にはうまく行かない原因が必ずあるわけで、時間が経過すると時間走という初めての取り組みだった分、別角度の理由・原因が出てくるように思います。では、最後に今回のゆめのしま 6時間走におけるまとめを、備忘録として記しておきます。
 
 
■備忘録
・一旦、時間走については頭から完全に外して、24日(日)のサロマ湖ウルトラマラソンに集中する
・サロマの最終試験という位置づけでレースに出るのなら、距離走である「柴又60km」か「奥武蔵78km」が正しい選択だったと思う
・今回のこの撃沈自体はショックであるが、そこまで気にする必要もない。大事なのは、この経験から何を学び、次に何を活かしていくか
・改めて、自らの得意分野や勝ちパターンで勝負できるように、プランを立てて、コンディションを整えて、サロマの本番を迎えること
・残り時間は限られていて分、ここで焦って無理なトレーニングをするのは逆効果。今までやってきたことを信じられるかどうかは、自らの度量にかかっている。
・今振り返ってみると、気の緩みや慢心する気持ちがあったのは否定できない。今、気がつけたことに意味がある。今一度、基本に立ち返る時。
 
今日は、ここまでー。